
【2025年最新】Threads(スレッズ)広告とは?出し方から運用のコツまで完全ガイド
Meta傘下のSNS広告”Threads広告”が2024年から本格的に始動しました。この記事では、Threads広告の基本知識から具体的な出稿方法、効果的な運用のコツまで、初心者でもわかりやすく解説します。
記事の内容をまとめた資料も下記より無料でダウンロードいただけます。あわせてご活用ください。
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目次
Threads広告の基本情報
Threads広告は、Meta社が運営するSNSプラットフォーム「Threads」に配信される広告のことです。2023年7月にリリースされたThreadsはわずか数日で数千万人のユーザーを獲得し、一躍話題になりました。広告機能の整備も段階的に進められ、2024年から本格的に利用できるようになりました。
SNSとしてのThreads
ThreadsはInstagramの姉妹アプリのような立ち位置で、”テキストベース”のコミュニケーションに特化した設計になっています。ユーザーは最大500文字のテキスト投稿のほか、画像や動画も含めたコンテンツを共有できます。リアルタイムでの会話や情報交換が活発に行われており、従来の”Twitter”のような使用体験を提供しています。
Instagramアカウントと連携して使用するため、既存のInstagramフォロワーとのつながりを維持できる点が特徴です。Instagramの投稿を同時にThreadsに投稿することもできます。
Meta広告での位置づけ
Meta広告はこれまでFacebook、Instagram、Messenger、Audience Networkが主要な配信先でしたが、Threadsが第4の主要プラットフォームとして加わりました。
Meta広告マネージャからの一元管理が可能で、他のMeta広告と同様の管理画面とツールを使用して配信設定を行うことができます。既存のMeta広告アカウントを持つ企業なら特に新しい操作をすることなくスムーズにThreads広告を開始できます。
広告の配信設定では、Facebook、Instagram、Messengerと並んでThreadsを配信先として選択できます。Advantage+配置(自動配置)を使用する場合はMetaのアルゴリズムが最適な配信先を自動的に選択しますが、その中にThreadsも含まれることになります(自動配置のみではThreadsのボリュームが出にくい可能性が高い)。
Meta広告で蓄積されたオーディエンスデータやカスタムオーディエンス機能もThreads広告に流用できます。
ただし、広告配置としてThreadsフィードのみを選択することはできません。Instagramフィードとセットで配信する必要があります。
利用できる配信目的
Threads広告に対応している広告の目的は下記の3つです。
認知:商材やブランドの認知度を高めます。最適化の対象はリーチです。
トラフィック:ウェブサイトなどリンク先へのトラフィックを増やします。最適化の対象はリンククリックです。
売上:商品やサービスを購入してくれる可能性が高い人を見つけます。最適化の対象はコンバージョンです。
Threads広告の表示形式
Threads広告は、通常の投稿と同様の形式でメインフィード内に表示されます。広告であることを示す「広告」表示はありますが、プラットフォームのデザインに調和した形で配信されるため、ユーザーの体験を大きく損なうことなく情報を届けられます。
広告の構成要素は下記のとおりです。
■広告主のアカウント名(Instagramのユーザー名と連動)
タップするとThreads内のプロフィールページに飛びます。そこからさらにInstagramのプロフィールページに遷移することもできます。
■広告主アカウントのアイコン
タップすると「フォロー」と「プロフィールのアクセス」の選択肢が表示されます。
■メインテキスト
対応文字数は1~500文字ですが、200文字を超える場合は省略される可能性があります(「続きを読む」タップで全表示)。絵文字も使用可能。
■画像または動画
タップするとリンク先のページに遷移します。
■遷移先URL
LPのURLが表示されます。
■見出し
「40%オフセール中」や「東京23区の新築戸建」など、商材のアピールポイントを短く示します。対応文字数は1~250文字ですが、40文字を超える場合は省略される可能性があります(「続きを読む」タップで全表示)。絵文字も使用可能。
画像と動画の入稿規定
入稿できる画像と動画の仕様は下記のとおりです。
画像
ファイルタイプ:JPGまたはPNG推奨
アスペクト比:1.91:1〜9:16(1:1より縦長の画像は中央部分を基準に1:1にトリミングされます。比率が16:9~1:1の画像はトリミングされたり変更が加えられたりすることはありません。)
解像度:1440 x 1440ピクセル推奨(解像度の上下限なし)
動画
ファイルタイプ:MP4、MOV、GIF
アスペクト比:1.91:1〜9:16(1:1より縦長の動画は中央部分を基準に1:1にトリミングされます。比率が16:9〜1:1の画像はトリミングされたり変更が加えられたりすることはありません。)
解像度:1440 x 1800ピクセル推奨(解像度の上下限なし)
Threads広告の出稿方法と設定手順
Threads広告の出稿は、既存のMeta広告マネージャを使用して行います。基本的な流れは他のMeta広告と同様ですが、Threads特有の設定項目や注意点があります。ここでは、実際の出稿手順をステップごとに解説します。
出稿前の準備
まずはMeta広告アカウントの準備が必要です。既存のMeta広告アカウントを持っている場合は、そのアカウントを使用してThreads広告を配信できます。新規でアカウントを作成する場合は、ビジネスマネージャーアカウントの設定から始める必要があります。
Threads広告はあくまでMeta広告の配信面の一部であり、アカウントの準備はMeta広告と共通です。下記もあわせてご参照ください。
Meta広告マネージャでの設定手順
Meta広告マネージャにログインしたら、「作成」ボタンをクリックして新しい広告キャンペーンの作成を始めます。
キャンペーン目的の選択
最初に、キャンペーン目的を「認知」「トラフィック」「売上」から選択します。Meta広告には「エンゲージメント」「アプリの宣伝」「リード」という目的も存在しますが、Threads広告に対応しているのは現時点で「認知」「トラフィック」「売上」のみです。

認知とトラフィック、売上ではそれぞれ配信手順が異なるため、分けて解説します。
認知・トラフィック目的でのThreads広告作成手順
5つのステップで簡単に入稿できます。
ステップ①:広告マネージャでの基本設定
Meta広告マネージャにアクセスし、画面左上の「+ 作成」ボタンをクリックします。次に、広告の目的として「認知」または「トラフィック」のいずれかを選択し、「次へ」ボタンをクリックして広告セットレベルまで進みます。目的に応じて以下の設定を行います。
■認知の場合
「認知」セクションの「パフォーマンス目標」で「広告リーチの最大化」が選択されていることを確認
■トラフィックの場合
コンバージョンの場所として「ウェブサイト」を選択し、「パフォーマンス目標」で「リンククリック数のリーチ最大化」が自動選択される
ステップ②:予算・オーディエンス・配置の設定
「予算と掲載期間」と「オーディエンス管理」の各項目を入力します。
「配置」のセクションではAdvantage+ 配置がデフォルトで選択されており、Threadsフィードの配置が自動的に含まれます。
手動で配置を選択したい場合は、「Advantage+ 配置」から「編集」をクリックし、「手動配置」を選択します。「Threads」を選択するとThreadsのフィードに配信できます。
※Threadsのみへの配信は不可
ステップ③:プロフィールと広告フォーマットの設定
「名義」セクションで、使用したいThreadsプロフィールを選択します。プロフィールがない場合は「プロフィールを作成」をクリックして新規作成することも可能です。
参考ページ:Threads広告の作成に対応しているアカウントタイプ
「広告設定」セクションでは、ドロップダウンメニューから「広告を作成」を選択し、広告フォーマットに「シングル画像または動画」を選択します。トラフィック目的の場合は、メディアの設定で「手動アップロード」を選択してください。
ステップ④:リンク先とクリエイティブの作成
「リンク先」セクションで「ウェブサイト」を選択し、誘導したいウェブサイトのURLを入力します。「クリエイティブ」セクションでは、広告の画像や動画、テキストなどを設定します。各配置のオーディエンスに合わせて広告をカスタマイズしたい場合は、配置アセットのカスタマイズ機能も活用できます。
ステップ⑤:最終確認と公開
「言語」設定がオフになっていることを確認し、必要に応じて「トラッキング」セクションの項目を入力します。すべての設定内容を確認し、問題がなければ「公開する」をクリックして広告の配信を開始します。
売上目的でのThreads広告作成手順
こちらは4つのステップで簡単に入稿できます。
ステップ①:売上目的での基本設定
Meta広告マネージャで「+ 作成」をクリックし、広告の目的として「売上」を選択して「次へ」をクリックします。Advantage+ ショッピングキャンペーンに関する通知が表示されたら、「今後表示しない」または「OK」をクリックして進みます。
キャンペーンの設定画面で「Advantage+ カタログ広告」をオフに設定し、広告セット編集画面の「コンバージョン」まで進みます。
ステップ②:コンバージョン設定と配置管理
「コンバージョン」セクションで、コンバージョンの場所として「ウェブサイト」を選択します。「パフォーマンス目標」では「コンバージョン数の最大化」が自動選択されます。
「予算と掲載期間」と「オーディエンス管理」を設定します。配置については「その他の設定を表示」をクリックし、「プラットフォーム」と「配置の管理」から必要に応じて手動選択できます。
ステップ③:広告クリエイティブの詳細設定
「名義」セクションでThreadsプロフィールを選択し、「広告設定」セクションで「広告を作成」が選択されていることを確認します。メディア設定として「手動アップロード」を選択し、広告フォーマットに「シングル画像または動画」を選択します。「リンク先」セクションで「ウェブサイト」を選択し、遷移先とするウェブサイトURLを入力します。
ステップ④:最終調整と公開
「クリエイティブ」セクションで広告の画像、動画、テキストを設定し、「言語」がオフになっていることを確認します。必要に応じて「トラッキング」セクションを設定し、全ての項目を確認後「公開する」をクリックして広告配信を開始します。
Threads広告は単体での配信ができないため、必ずInstagramフィードとセットで選択する必要があります。また、最適化のためには配置アセットのカスタマイズ機能を活用して、各プラットフォームにあわせて広告を作成することをおすすめします。
参考ページ:Threads広告を作成する
Threads広告の費用
課金の仕組みはMeta広告と同じです。課金体系に関しては下記をご参照ください。
単価に関しては、サービスが始まったばかりで競合が少ないため比較的安く抑えられると考えられます。競合が参入する前に、安い単価で配信データを蓄積しましょう。
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